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Teamsアプリでピアボーナスの仕組みを無料でつくる方法

December 11, 2022

社内でTeamsを利用していると同僚や仲間に対して感謝や称賛の気持ちを送りたい時があります。ピアボーナス(Peer Bonus)と呼ばれるこの行為は、Teamsの「Praise(プレイズ)」というアプリで対応しています。Teamsではメッセージに対して「いいね」アイコンを付与できる簡易なピアボーナス機能もあります。一方で、Praiseは様々なタイプのメッセージとアイコンを使用したより気持ちのこもったピアボーナスを送ることができます。

今回の記事では、Praiseを利用したピアボーナスの方法とPower Automateを活用した称賛の自動集計方法について解説します。

※TeamsアプリPraiseの使い方については以下の記事でも詳しく解説しています。

Teamsアプリ「Praise(称賛)」の使い方と活用事例

Praiseの利用方法

ここでは、Praiseを活用した称賛を送る方法について解説します。

称賛を送りたいチームのチャンネルを開き、「新しい投稿」をクリックします。

称賛マークアイコンをクリックします。

その次に設定画面が表示されます。それぞれ以下のように設定します。

  1. 称賛を送る相手
  2. 称賛のタイトル(全部で14種類から選択します。称賛の内容に応じて選択します。)
  3. 任意で具体的に称賛したい内容について記載します。
  4. 任意でバックグラウンドの色を選択します。

設定が完了した後、「送信」ボタンをクリックします。以上でピアボーナスの送信が完了します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

ピアボーナスを送ると以下のようにチームのチャット画面にその内容が表示されます。

Power Automateを使用してピアボーナスを自動集計する方法

Praise自体は、誰から誰にピアボーナスを送信したかどうかの集計機能はありません。ピアボーナスを集計できると、チーム内で誰がどれだけチームに貢献したかを可視化することもできます。ここではPower Automateを使用してピアボーナスをエクセルで自動集計する方法について解説します。

1.自動集計するためのエクセルの下準備

Praiseのデータを入力するためのエクセルを作成するため、One Drive上にエクセルを表示します。

A列~F列に以下のように入力します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, テーブル, Excel自動的に生成された説明

A列~F列を選択した状態で「挿入」タブの中にある「テーブル」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, テーブル, Excel自動的に生成された説明

③にチェックを入れOKボタンをクリックするとエクセルの下準備は完了です。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, テーブル自動的に生成された説明

以下のようにテーブルが作成されます。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, テーブル, Excel自動的に生成された説明


※researcHR(リサーチャー)は、Teams/Slackに追加するだけでチームの「誰が・何を知っているか」を集約・共有するアプリです。


2.Power Automateの設定

次にPower Automateの設定です。テーブルを作成したブラウザの左上をクリックするとアプリ一覧が表示されます。その中にある「Power Automate」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「作成」>「自動化したクラウドフロー」の順番にクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

以下のように設定します。

  1. 任意のフロー名を入力します。
  2. 「チャネルに新しいメッセージが追加された時」を選択します。

その後、「作成」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

③と④でPraiseを自動集計する対象のチームとチャネルを選択し、「+新しいステップ」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール自動的に生成された説明

「組み込み」>「データ操作」>「選択」の順番にクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

「開始」をクリックし「式」の項目に「triggerBody()?['attachments']」を入力します。次にOKボタンをクリックします。

「マップ」に「id」と入力し「式」の項目に「item()?['id']」と入力します。OKボタンを押し「新しいステップ」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

「コントロール」>「条件」の順番にクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, メール自動的に生成された説明

①「値の選択」にカーソルを当て、②「式」をクリックします。③「empty(body())」と入力し、④「()」内にカーソルを入れた状態で「動的なコンテンツ」をクリックします。⑤「出力」をクリックし⑥「更新」ボタンを押します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「次の値に等しくない」を選択し、「true」と入力します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

次に投稿されたチャットが称賛の場合にアクションを実行するための内容を設定します。「組み込み」の中にある「日時」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Teams自動的に生成された説明

「タイムゾーンの変換」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール自動的に生成された説明

「基準時間」にカーソルを当て「動的なコンテンツ」の中にある「メッセージcreateDateTime」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

「変換元のタイムゾーン」は「(UTC)協定世界時間」を、「変更先のタイムゾーン」は「(UTC+09:00)大阪、札幌、東京」を選択します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール自動的に生成された説明

「書式設定文字列」にカーソルを当て「カラム値の入力」をクリックします。

「yyyy/MM/dd HH:mm」をそのまま入力し、「アクションの追加」をクリックします。

「組み込み」>「データ操作」>「選択」の順番にクリックします。

「…」>「名前の変更」の順番にクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「SelectAltType」と入力します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス低い精度で自動的に生成された説明

「開始」にカーソルを当て、「式」を選択し下記を入力します。その後、「OK」ボタンをクリックします。

array(json(first(triggerBody()?['attachments'])?['content']))

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

「マップ」の左辺に「altText」と入力します。

テーブル自動的に生成された説明

「値の入力」にカーソルを当て、「式」を選択し以下を入力します。「OK」ボタンをクリックし、「アクションの追加」をクリックします。

item()?['body']?[0]?['items']?[3]['text']

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

「組み込み」>「データ操作」>「選択」の順番にクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

先ほどと同じ方法で「PraiseType」と名称を変更し、右下にあるTをクリックします。

アプリケーション, テーブル中程度の精度で自動的に生成された説明

「開始」にカーソルを当て、「出力」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「マップ」にカーソルを当て、「式」に「item()?['altText']」と入力し「OK」ボタンをクリックします。「アクションの追加」をクリックし次の設定に進みます。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「データ操作」の中にある「結合」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, Word自動的に生成された説明

「結合する配列」で「出力(PraiseType)」を選択し「次を使用して結合」に「,」と入力します。次に「新しいアクションの追加」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール自動的に生成された説明

「組み込み」の中にある「選択」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「toID取得」と名前を変更します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「開始」に「triggerBody()?['mentions']」という式を入力します。「マップ」の左辺に「id」と入力し右辺の式に「item()?['mentioned']?['user']?['id']」と入力します。その次に「アクションの追加」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション自動的に生成された説明

「コントロール」の中にある「それぞれに適用する」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール自動的に生成された説明

「出力(toID取得)」を選択し「アクションの追加」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, Teams自動的に生成された説明

「Office 365 Users」の中にある「ユーザープロフィールの取得(V2)」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

「fromUser」と名前を変更し「メッセージfromユーザーID」を選択します。次に「アクションの追加」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

先ほどと同じ方法で「Office 365 Users」の中にある「ユーザープロフィールの取得(V2)」をクリックします。名前を「toUser」に変更し、「items('Apply_to_each')?['id']」という式を入力します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

Excel Online (Business)の中にある「表に行を追加する」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

それぞれ以下のように設定します。

① OneDrive for Businessを選択します。

② OneDriveを選択します。

③ 先ほど作成した集計用のエクセルを選択します。

④ テーブル1を選択します。

⑤ fromUserの「表示名」を選択します。

⑥ fromUserの「メール」を選択します。

⑦ toUserの「表示名」を選択します。

⑧ toUserの「メール」を選択します。

⑨ 「変換後の時間」を選択します。

⑩ 「出力(結合)」を選択します。

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最後に「保存」をクリックし設定が完了となります。動作検証のために「テスト」をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション自動的に生成された説明

エクセルに自動的に集計結果が表示されるようになりました。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション, テーブル, Excel自動的に生成された説明

※TeamsアプリPraiseの使い方については以下の記事でも詳しく解説しています。

Teamsアプリ「Praise(称賛)」の使い方と活用事例


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