ピアボーナスという言葉をご存じでしょうか?
コロナ禍以降は必ずしも社員が会社に出社することもなくなり、社員のコミュニケーションに不安を感じる管理職や経営者の方も増えたのではないでしょうか?こうした状況では自分のメンバーを正しく評価できているか不安に感じる方も多いのではないかと思います。こうした状況に対応し、さらに社員のモチベーションを高めるために導入されるのがピアボーナスです。
お互いを意味する「ピア」と賞与を意味する「ボーナス」の言葉を掛け合わせた言葉で、社員同士で送り合う賞与を意味しています。第三の給与と言われることもあります。元々はシリコンバレーのハイテク企業など高度なチームワークが求められる企業で導入が進み、一気に注目が上がりました。日本でも新興のメガベンチャーなどを中心に導入が進んでいます。ベンチャーに注目される理由としては、ピアボーナスの評価項目として、会社が目指すビジョンや、社員に求めるバリュー(行動規範)を利用することで経営の意図する組織文化を定着させることができます。
まとめますと、大きく以下のような効果が見込めます。
・社員のコミュニケーションを活性化する
・社員のモチベーション、会社へのエンゲージメントを高める
・優秀な社員を積極的に評価、定着させる
・社員に会社の意図する行動規範、文化を根付かせる
では、ピアボーナスツールとはどういったツールでしょうか?日本ではUniposが特に有名ですが、基本的には以下のような流れで利用されるツールとなります。
1.社員には毎月、または毎週ポイントが与えられる
2.社員は自分が感謝したい、または評価したい社員にポイントを付与、感謝したい内容や評価したい内容をコメントする
3.付与されたポイントを集計、見える化し、より多くのポイントを獲得した社員明示
4.ポイントを獲得した社員にはそれに応じた賞与を付与する他、社内表彰やツール上のバッヂなどさまざまな形で表彰する
上記のように単純にポイントを与えるだけでなく、評価したいポイントや感謝したい仕事内容などを明示することでその人の何が素晴らしいのかを本人に直接フィードバックします。そのため、ツール自体に社員登録の機能を内包する他、TeamsやSlackなどの社内コミュニケーションツールとも連携し、手軽にポイントを付与できる状態を作る機能もその他のツールと連携して提供しています。また、前述の通り会社の文化を浸透させるために、評価のために会社としてどのような行動を評価するかなどプリセットし、評価コメントやポイント、バッヂと一緒に何を評価したのか意図して伝えることもできます。
まとめますと、以下のような機能を有しています。
・社員の登録、コミュニケーション機能(その他ツール連携含む)
・ポイント付与、評価、コメント機能
・行動規範、バリュー登録機能
・メンバーの貢献度可視化、分析機能
ここからは実際にツールを選ぶポイントについてお話しします。前述のピアボーナスという制度そのものや、機能を念頭におきながら読み進めていただけますとより理解が深まります。中でも一つ目の「1. 想定する制度の効果、既存ツールと提供機能は合致しているか?」は非常に重要です。
最初に注意しなくてはならないポイントは「①自社の想定するピアボーナス制度を実現できるか」、「②すでに導入しているツールと連携できるか」以上の二点を最低限確認しましょう。
まずは会社としてピアボーナス制度をどのように運用したいと考えているか確認しましょう。ピアボーナス制度を導入する場合、前述の通り以下のような効果を期待して導入を検討していると思います。
・社員のコミュニケーションを活性化する
・社員のモチベーション、会社へのエンゲージメントを高める
・優秀な社員を積極的に評価、定着させる
・社員に会社の意図する行動規範、文化を根付かせる
重要なのは優先順位を決めておくことです。理想的には全てをやりたいとお考えだと思いますが、全てを実現するとなると社員への業務負荷も大きなものになります。そのため、ツールの特に得意とする部分と、自社の重視する機能がマッチしているツールを選択しましょう。
次は導入済みの機能と連携できるかを確認しましょう。ピアボーナスツールではその機能の特性上、以下のようなツールとの連携が必要になります。
・コミュニケーション(コラボレーション)ツール(Slack、Teamsなど)
・タレントマネジメントツール(タレントパレットなど)
・給与計算、目標管理など評価に関連するツール
・その他人事名簿システムなど
特に重要なのはコミュニケーションツールとの連携です。社員同士のコミュニケーションがすでにSlackやTeamsなどに移行している企業が多いと思いますが、同ツールは最も社員が頻繁にやりとりを行うツールとなっており、システム連携の自由度の高さから人事関連ツールのハブとしての役割を担いつつあります。ピアボーナスは他の社員への感謝や高評価の石を表す制度なので、これを実現するにはコニュニケーションツールとの連携がスムーズな方が制度として上手に現場で利用される傾向が高まります。
これは、実際にお聞きした話ですが、まだSlackやTeamsなどのコミュニケーションツールが度運輸され始めてまもない頃、当然ながらコロナ禍前でテレワーク化が進んでいませんでしたが、テック企業に努めており、出社をする義務もなかったようです。当時は自社開発のSlackライクな自社システムを使っていたようですが、社員と、または社員同士が適切にコミュニケーションできているかわからないと訴える管理職が増えてきたそうです。その企業では、最初にここの社員の発言を分析し、同じ部署のメンバーやその他の組織のメンバーに貢献できているかを可視化することから始めました。
(現在でいうところのピープルアナリティクスです。以下の記事も参照ください。"ピープルアナリティクス"とは?分析手法をステップ毎に解説)
https://app.researchr.work/researchrblog/peopleanalytics-method
分析結果から、社員の中にはいわば社内インフルエンサーともいうべき存在がおり、社員からも尊敬を集めていましたが、マネジメントは得意でないということから十分に見返りが得られていない社員がいることがわかりました。こうした社員を評価するために、「黒帯」という制度を作り、専門的な知識を用いて仕事をし、その他の社員へも良い影響を与える社員を評価する仕組みです。(もちろん昇給も)黒帯が10名を超えたあたりから、黒帯のメンバーから意見がありました。次世代の黒帯を育てる仕組みがないという課題提起です。黒帯はいわば素晴らしいエキスパート能力を持ち、かつインフルエンサーとして素質のある社員でした。これを育てるとなると、専門知識を磨くことのみならず、社員とのコミュニケーションを積極的に行う動機づけが必要です。ピアボーナス制度はこうした問題を解決できる制度だったそうです。他の社員への貢献を可視化し、昇給まで行かなくとも一定の見返りを与えることもできます。なにより本人にとってより頑張る原動力になります。
以上のように、ツール選びの際には、ピアボーナスで達成したい内容を明確にすると同時に、現在のその他の人事制度・導入ツールとどのように連携するかも考慮にいれて剪定しましょう。
次はサービスのサポート体制について確認しましょう。ピアボーナス導入の目的の一つに、社内への行動規範や、会社の意図する文化の浸透がありますが、こうした規範や文化は必ずしも言語化されているとは限りません。ツールに合わせてこうした文化の言語化や制度設計をサポートするサービスを提供している会社も存在します。また、初めて導入する場合は制度自体の現場メンバーへの説明など丁寧に行う必要がありますので、制度導入自体もサポートを受けることを検討してみても良いでしょう。
次はシステムとしての使いやすさを確認しましょう。ピアボーナスツールは複数の職能、職責の多数のメンバーに使ってもらう必要があります。さまざまな人が利用する場合、最も不慣れなメンバーにでも使いやすいシステムを提供する必要があります。新人やツールに使い慣れていない年配のメンバーにとって使いやすいか、最初に実際に使ってもらって確認するのも良いでしょう。主に以下のような点を確認しましょう。
・直感的に利用しやすい画面になっているか?
・その他のツールとうまく連動して使えるか?
・業務の全体像を理解していなくても利用できるか?
→ 全員が全ての業務を実施するわけではなく、個人が利用するのは細切れの機能です
全体像を理解しなくても使いやすいか確認しましょう
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次に、セキュリティやアクセス管理の機能を確認しましょう。日々の業務で利用するツールなのでセキュリティ監視はどうしても甘くなってしまいがちですが、ピアボーナスツールのボーナスポイントは事実上給与情報に近いセンシティブな情報なので、油断は禁物です。
近年はテレワークの社員も増えてきました。セキュリティというと社外からの不正アクセスが多いと考えてしまいがちですが、実際には社員の不正行為や不注意によって発生するセキュリティ問題の方が多いのが実情です。コミュニケーション系のツールは、時にはハレーションが起こる場所でもありますので、信頼が第一です。比較的ライトなツールですが油断せずに確認しましょう。
最後に、ツールとしての拡張性と料金体系についてです。アカウントの種類によって使える機能が異なり、より効果的なツールほど多機能、高価になるのが通常ですので、どの種類のアカウント形態が良いか確認しましょう。その他の人事や業務系ツールと組み合わせて契約することで割引を受けられる可能性もあります。同一会社のツーであれば。、システム同士の相性も心配する必要がないため、合わせて検討しましょう。
いかがでしたでしょうか?ピアボーナスツールは他のツールに比べてまだまだこれから浸透していくツールで、今後の次々にアップデートされていく有望なツールです。
今回ご紹介したツール選びのポイントとおすすめツールをご活用いただき、皆様のビジネスに貢献できますと幸いです。
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