Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)アプリを利用していると、動作のもたつきが気になることがあります。Teamsアプリの動きが重くなると、ビデオ通話中に画質・音質が悪化してしまったり、画面共有がうまくできなくなったりと、基本的な機能がスムーズに使えなくなる可能性があります。
今回はTeamsアプリの動きが重くなる原因と、その解決方法や対策をご紹介します。
Teamsアプリが何らかの理由で重くなっている際、以下のような現象が起こることがあります。
・カメラの映像が荒くなる/映像が途切れる
・メッセージの送信にタイムラグが生じる
・画面の切り替えに時間がかかる
・画面共有がうまくできない
・音が出なくなる
このような現象が発生すると、オンライン会議や作業を行う際にストレスが生じることとなります。
以下で原因と対策をご説明しますので、状況に合わせて対処してください。
Teamsアプリが重い原因としては、大きく分けると以下の3つの理由が考えられます。
①Teamsのシステムそのものに不具合がある場合
②インターネット環境に問題がある場合
③使用している端末に問題がある/負荷がかかっている場合
具体的な原因について、順番に確認していきましょう。
「自分だけでなく、会議に参加している人全員の映像が固まってしまう」や「参加メンバー全員の音声に問題が生じている」という場合は、原因はTeams側にあることが想定されます。
利用者が多すぎてサーバーがパンクしていることや、何らかのシステムトラブルが起きていることが原因として考えられます。
こういった場合はユーザー側には対処することができないので、時間をおいて再度アクセスするかMicrosoftのアナウンスを待ちましょう。
Teamsアプリ以外にも、「YouTubeで高画質にしようとすると固まってしまう」、「メールに重いファイルを添付するとなかなか送信できない」という場合はインターネット環境に問題があると考えられます。
Teamsアプリは、回線速度が遅いと正常に動かないことがあります。TeamsでHD画質のビデオ通話を利用する場合に必要な通信速度は、4Mbps 以上のブロードバンド接続といわれています。特にポケットWi-Fiを利用している方は環境によって通信が不安定になりがちなため、注意が必要です。
「Teamsアプリを起動した時にだけ動作が重くなる」、「他のアプリでは問題なく映像・音声が届くのに、Teamsでのみカクカクする」といった場合は、Teamsアプリが端末に負荷をかけてしまっていると考えられます。
また、その他のアプリを開いているために、Teamsのメモリが圧迫されている場合もあります。
以下に、具体的な解決方法を示しているので、状況に合わせて対処してください。
※researcHR(リサーチャー)は、Teams/Slackに追加するだけでチームの「誰が・何を知っているか」を集約・共有するアプリです。
Teamsアプリを快適に使用するために、以下の方法を試してみましょう。
ビデオ会議を行っているとき、画質が悪くなったり動きがカクカクしてしまうということがあります。このような状況が発生するとコミュニケーションが取りづらくなりますし、表情の動きから相手の気持ちを読み取りづらくなります。
ビデオ会議中に画質が荒いと感じてしまう場合は、「GPUアクセラレータ」が有効になっている場合があります。
以下の方法を試してみましょう。
GPU ハードウェアアクセラレータとは、画面を綺麗に見せるための機能ですが、グラフィックボードが搭載されていないパソコンだと、動作が重くなる原因になってしまいます。
この項目にチェックマークを入れるとTeamsが再起動されるので、再度ビデオ会議などを行って画質が改善されたか確認をしてみてください。
自動で再起動されない場合は、ご自身で再起動を行うようにしてください。
Teamsアプリは初期設定では、パソコン起動時に自動的に起動されるよう設定されています。
Teamsアプリを頻繫に利用する場合には良いのですが、起動時間が長くなるとその分アプリの動作も重くなってしまいます。動作が重くなってお困りの場合は、設定から「アプリケーションの自動起動」を変更し、アプリの起動時間を減らしましょう。
具体的な手順は以下の通りです。
この設定を行うと、Teamsアプリの自動起動が止まります。
自動起動が止まっているか確認するために、パソコンを再起動してみましょう。
パソコン再起動後、Teamsアプリが自動起動しないことを確認できれば、設定終了です。
PCのメモリを最適化し、使用しているメモリを減らすことで、Teamsが重くなっている現象を解消できる可能性があります。
また、普段からアプリがどれだけメモリを使用しているか把握しておけば、今後アプリをインストールするうえで役立ちます。
メモリの使用率を調べる方法は、以下の手順で行います。
1.『Ctrl + Shift + Esc』を押して、「タスクマネージャー」を開きます。
2.メモリ使用量の多いアプリケーションを確認します。
1.Launchpadの一覧画面から「その他」フォルダ→「アクティビティモニタ」を起動します。
2.メモリ使用量の多いアプリケーションやWebページを確認します。
タスクマネージャーやアクティビティモニタでは現在起動しているアプリがどのくらいメモリを使用しているかを確認することができます。
メモリの使用量が大きいアプリはメモリを圧迫して、他のアプリの動作を妨げている場合があります。必要のないアプリは終了させておきましょう。
公式によると、Teamsを利用する際に必要とされるメモリは4GBとなっています。そのため、上記の確認方法でメモリが4GB以下の人は特に注意が必要です。
また、パソコンの容量に余裕がない場合は、メモリの最適化を行うことで問題が改善する場合があります。Microsoftより純正ツールがダウンロードできるので、必要な方は試してみましょう。
ただ、Windows10ではメモリ容量が昔より改善されており、そこまで頻繁にメモリ解放を行わなくても動作に支障はないようになっています。状況に合わせて利用するようにしてください。
Teams内のキャッシュを削除することで、動作が軽くなる可能性があります。そのほかにも、たまったチャットの履歴やファイルを削除することによって、Teamsが軽くなる場合もあります。
Windowsの場合、以下のフォルダを削除してパソコンを再起動後、Teamsを再インストールすることでキャッシュを削除することができます。
・「C:Users(ユーザー名)AppDataRoamingMicrosoft」内の「Teams」
・「C:Users(ユーザー名)AppDataLocalMicrosoft」内の「Teams」
具体的な手順は以下の通りです。
1. キーボードの Windows キーを押下したまま、キーボードの[R] キーを押下します。 [ファイル名を指定して実行] のダイアログが表示されたら、[名前] に“%AppData%\Microsoft" を入力し、[OK] をクリックします。
2. [Teams] フォルダの上で右クリックし「削除」をクリックします。
3.同様に Windows キーを押下したまま、[R] キーを押下し、表示されたダイアログに "%LocalAppData%\Microsoft" と入力し、[OK] をクリックします。
4.[Teams]フォルダ の上で右クリックし「削除」をクリックします。
5.パソコンを再起動します。Teams アプリケーションを再インスト ールします。
※Teamsアプリの起動中はキャッシュの削除ができないので、まずはTeamsを完全に終了させる必要があります。
タスクバー右下の通知領域からTeamsのアイコンを右クリックして「終了」してください。チャットのキャッシュ等も消えるので(履歴は削除されません)、各画面の初回起動時には少し時間がかかる場合がありますが、一度起動すればその後は動作が軽くなります。
1.デスクトップでキーボード「option」を押しながら、「移動」をクリックし、「ライブラリ」をクリックします。
2.「Application Support」フォルダをクリックします。
3.「Microsoft」フォルダをクリックします。
4.「Teams」フォルダの上で右クリックし、「ゴミ箱に入れる」をクリックします。
5.「ゴミ箱 」内にある「Teams」フォルダを右クリックし、「すぐに削除」を選択し、ゴミ箱内からも「Teams」フォルダを削除します。
6.パソコンを再起動します。Teams アプリケーションを再インスト ールします。
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