業務の非効率が課題となっているが、どこに課題があるのかよく分からないという企業は少なくありません。課題の本質をあきらかにするうえで、ロジックツリーを活用するのは有効な選択肢のひとつとなります。今回の記事では、業務効率化におけるロジックツリーの活用ポイントについて紹介します。
ロジックツリーとは、論理構造を枝分かれした木のようにつないで情報を整理する手法です。基本的には左から右にかけて情報を具体的に分解していきます。ロジックツリーにおける論理の分解方法としては大きく分けてつぎの3つがあります。
ロジックツリーをうまく活用すると、要素を漏れなくダブりなく論理構造を体系化できます。
ロジックツリーは現状分析や課題の洗い出しなど、さまざまなシーンで有効活用できます。業務効率化においても、応用可能なフレームワークです。人材不足や残業時間の蓄積、生産性の低下など、業務の非効率に課題を感じるタイミングはさまざまあります。
しかし、多くの場合、何かしら課題があることはわかっていても、どこに課題があり、どのように改善すれば業務効率化が実現するのか不明確なケースは少なくありません。ロジックツリーを活用して問題を分解したり、解決策を検討していけば、現状をふまえた有効な打開策を見いだすことができるでしょう。
3つのロジックツリーのそれぞれの特徴を適切に捉えておきましょう。課題解決でロジックツリーを活用する場合は、3つをうまく使い分けるのがよいでしょう。
要素を把握するためのロジックツリーです。つぎのように、左の要素に含まれる要素群を右に書き出して分解していく仕組みとなります。
業務効率化の場合は、まず効率化したい業務群の業務内容を整理するのに役立ちます。たとえば製造業の業務効率化の場合、やみくもに検討を進めると製造業のメイン業務である組み立てプロセスに目が行きがちです。
しかし、実は業務非効率の原因が機械の保守や検品プロセスなど製造以外のプロセスに課題があるケースも少なくありません。ロジックツリーを活用して、まずは業務効率化の検討範囲に内包される業務プロセスを整理しましょう。
Whyツリーとは、課題に対する原因を掘り下げるためのロジックツリーです。左の要因に対して、なぜ起きたのかを右に整理して、原因を掘り下げていきます。原因の掘り下げにより、根本的な問題を明らかにすることが可能です。
ここではオーソドックスの「組み立てプロセスに課題がある」と仮定して原因を掘り下げてみましょう。
たとえば、組み立てプロセスAがボトルネックとなっていて、期待通りの生産性を発揮できていないとわかったとします。プロセスAが非効率を生んでいる原因を掘り下げてみましょう。
単にリソース不足で時間あたりの製造数が少ないケースもほか、せっかく作ってもあきらかな不良品が多く出てしまう、実は現場担当者に聞いてみるとプロセスAの作業着手に時間がかかっているといったケースも考えられるでしょう。
多数の要素に対して一気に解決策を講じるのは容易ではないため、Whyツリーで観測された原因のうち、重要度が高いものを優先的に取り組むのがよいでしょう。Whyツリーで観測された原因それぞれが、実際にどの程度プロセスAの生産性の低下に寄与しているかを分析して、改善効果の高い原因を明確にしてください。
3つめのHowツリーは、課題に対する解決方法を具体化するためのツリーです。Whyツリーをもとに解決策を具体化していって、実行可能な内容を整理していきます。Howツリーをうまく活用することで業務効率化の具体的な施策が明らかになり、実効性のある対策が取れるようになります。
実は不良品が多く、かつ設備を有効活用できていなかったことが原因であったと仮定します。そこで、Howプロセスでは設備を改善する方法について具体的に検討することとしましょう。
あくまで設備自体に問題がなく、使いこなせていない現状があるのであれば、マニュアルや作業プロセスの整備により生産性改善が期待できます。マニュアルの作成のほか業務プロセスを見直して標準化し、作業の進め方に悩む余地ができないように工夫するのも一案です。
設備自体に課題があるときは、設備の修繕や部品交換、設備全体の更新などが検討材料となります。実際のところ、最新鋭の設備導入により業務効率性が改善するケースはしばしばみられます。
一定の費用がかかりますが、生産性の向上効果を冷静に分析して、適切な意思決定をしましょう。
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ロジックツリーを業務効率化の課題解決に応用するときは、次のような点に留意しましょう。
MECE(漏れなくダブりなく)を意識しましょう。ロジックツリーは、基本的に要素を漏れなくダブりなく可視化するためのツールです。制作者や議論する方にその意識がないと、論理構造をうまく整理ができないため意味がなくなってしまいます。せっかく応用するからには、MECEを徹底しましょう。
ロジックツリーは左から順番に制作していくのがセオリーです。抽象的な要素を徐々に具体化することにより、MECEを防ぎながら網羅的なロジックツリーを形成できます。
右側に入るべき具体的な要素から検討を始めると、関連性のない要素を見落としてしまい「漏れ」の原因となりがちです。
ロジックツリーを完璧にすることを自己目的化しないようにしましょう。ロジックツリーは、あくまで業務効率化という課題解決のための手段に過ぎません。完璧なロジックツリーを形成しても、実効性のある解決策が見いだされなければ意味がないのです。
無駄にロジックツリーの形成に時間をかけて、本質的なゴールを見失うことのないように注意しましょう。
ロジックツリーを活用した解決策の検討は、じっくり時間をかけられる、そしてかけるべきときに有効な手段となります。たとえば、作業プロセスが止まってしまいそうなときに、悠長にロジックツリーで網羅的に検討している時間はありません。
まずは応急的に目の前の問題に対処して、状況が落ち着いて冷静に議論できるときにロジックツリーを活用して業務効率化の方法を検討しましょう。
業務効率化を闇雲に実施しようとすると、本質的な課題がわからず人材投入や機械の整備などを実行したり、有効性が不明瞭なデジタルツールを導入したりしてしまいがちです。コストを掛けた割に効率化につながらないケースも少なくありません。
今回紹介したロジックツリーを活用すれば、課題の本質が分かり実効性のある解決策をとれるでしょう。ロジックツリーを有効活用して、先入観に囚われず的確な施策を打ち出しましょう。
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